ちとシリアス

　最近は根拠とかデータとか裏付けとかそういうのがないと仕事の話ができない。なので仕方なく後付けするけど，根拠なくてもデータなくても裏付けのない部分ももっていなきゃだめだと勝手に信じている。

　根拠にこだわりすぎる人って，とてもイライラして見える。そんで，実は根拠でもなんでもないことにしがみついて人と議論しようとすることもある。根拠なんてその人の主観が選んだものだ。世の中わからないことも結構ある。でも「わからない」と頭のどこかに隙間をつくっておくと，ふと思いつくこともある。そういうゆとりとか余力とかどこにいっちゃったんだろうな。

　なんでこんなことを思いついちゃったかいうと，人事評価をしていたから。みんなすごい「真面目」だ。興味のない仕事についていいかげんな目標を立てちゃうことも「真面目」と感じる。自分の心と頭にゆとりをつくって「ちょっとやってみるか」と思えない。だから，「あ，これ興味ないんだな」ってすぐバレちゃう。バレるように書いちゃう。興味がない理由にこだわっているのだ。

　自分の目の前に転がっているものなんて，ほんのちょっとしかない。それしか見えなかったら自分の世界もちょっとしか広がらない。仕事だからこそ，拾いたくなく石だって拾わなきゃならないんだ。ところがそれが後になって財産になることもある。拾った石もなかなかよかったと気づくのは実は仕事でのことが多いのではないだろうか。

　働き方改革も究極はそのためにあるんだと思う。違った石を拾って眺める余裕がないから，なにかいいものが落ちていることにも気づけない。好きなことばかりやって生きていたら同じ石しか拾わない。

　違う石を拾ってそれを楽しめるようになりたいな。

　今日は，タコとトマトを炒めた。たまにはこんなのもよいな。タコは疲れを取るから，疲労回復ごはんとしてつくってみた。