ピリ・Ça va備忘録

ピリッと,Ça vaサバっと暮らしている日々の備忘録

「おいしい」は難しくない…

 話題の「メシマズ」,とうとう読んでみた。

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「なるほど…」と思った。なんじゃその感想って感じだが,真っ先に浮かんだ言葉が「なるほど…」妻側,夫側で色々と意見が出そうな話だ。

 昔,「まずい料理」ってのを食べたことがある。新婚の親戚が作った料理だ。そのころ私は子供だったので「まずい」とは言えなかった。黙っていただいた。母の料理とはあまりにも違いすぎた。さつまいものシチューだったんだけど,多分ルーを入れすぎて(ハウスクリームシチューだきっと),ごてごてになっていた。しかもさつまいもも大きすぎて見た目があまりに悪かった。喉がつまりそうになってしょっぱかったので何度も水を飲みながら食べた。おかわりを勧められたが笑顔で断り,すぐに妹とリカちゃん人形へ逃げた。

 母にこっそり話すと,「食べ慣れた家の味と違うからだよ」と大人の答えだった。でもどうしてもそうは思えなかった。何より不思議だったのは,「あの人は箱の後ろに書いてある通りにつくらなかったのか?」ってことだ。説明が書いてあるのに。そのまんま作ればいいのにって子供の私はもやっと思っていた。

 家を離れて,母の美味しい料理を食べるばかりだった自分も自炊をした。すぐに料理好きになった。いろんなレシピを試して,友達も食べに来たりして「おいしい」と言ってもらった。いやいや,書いてあるとおりに作っただけだから…本当にそうなのだ。

 この漫画を読んでいたら,ふと,あのシチューの味を思い出した。