ココアどこわたしはゴマだれ【読書】
この本のあたりで,この夫婦は別居し実質離婚に近い状態になる。高山なおみさんの日記は結構飾り気なく書いているが,さすがに離婚の「なぜ」については触れていない。言えない言い切れない理由があるんだと思う。
…とそう思ってずっときた。時期的に重なっているのもあって,以前の夫婦関係とは違うものを感じた。「巣立つ寂しさ」を夫が感じているように思ったのは気のせいだろうか。もう止めようがない相手の世界の広がり。なおみさんの世界がどんどん広がり,この二人の互いに対する役割も自然と変わっていったんだろうな。
読み終わったら,切なくなった。